ライディングテクニック コーナーリング


ライディングテクニック コーナーリング


   

みなさんが一番知りたいコーナーリングですが、ここでは画像を交えて
説明しますね。

コーナーを楽しく走るための最大のコツは、「倒し込み前のタメ」
だと思います。

これを使えるようになると、アウトインアウトのラインをとれるようになり
ます。

つまり、「倒し込み前のタメ」がないと早くインに寄り過ぎて、インインアウ
トになりコーナー出口ではらんでしまい、
結果、曲がれない・アクセル開けれない・遅い・怖いにつながっていきます。

これを、「倒し込み前のタメ」を作ると、コーナーのアウトから侵入でき、
クリッピングポイントも奥にとれるので、立ち上がり重視のラインになり、
アクセルを開けながら立ち上がることが可能です。

これができると、コーナーが楽しくてしょうがなくなりますよ!^^

今までの経験を思い出してもらうと、「そういえば・・・」なんてことあり
ませんか?

それでは下記の5種類のコーナーで説明したいと思います。

左90度コーナー

コーナーが見えてきました。(下図)


早めに前後ブレーキを使ってブレーキングとシフトダウン。

シフトダウンは、直線部分で終わらせた方がコーナリングに集中できます。

ワンテンポ遅いかなというところで、イン側のステップ荷重と外足の内膝で
押さえ込むようにバイクを倒していきます。

慣れるまでは、一気にバンクさせるのではなく、コーナーの曲がり具合に合わ
せて、ワンテンポ遅いくらいで徐々に倒しこんでいくといいでしょう。


この倒しこみと同時に、バンク角に反比例してブレーキをリリース(緩める)。

リリースは、フロントサスの沈み方が一定になるようにバランスをとりながら
やります。

ブレーキリリース後は、コーナーリングGだけで前後のサスが沈み込んだ感覚
ですね。

このままクリッピングポイント手前までいきます。

速度の微調整は、リヤブレーキのほうがバイクの挙動の変化が少ないです。

コーナーのイン側頂点越しのアウト側(対向車側路側帯)の回りこみが緩く
なってきている(下図)ことから、出口は近いと判断し、アクセルを開ける
準備。

クリッピングポイント近辺(コーナーイン側に一番近づくところ)からアク
セルをパーシャル(チェーンのたるみをとる程度)まで持って行きます。
(このコーナーは見通しがいいので読みやすいですが・・・)

まだアクセルは開けない(加速はしない)ですよ。

あと歩行者がいる場合がありますので、インベタではなく人がいる前提で少し
余裕が欲しいところです。


コーナーを回っていって、コーナーのイン側頂点越しにアウト側(対向車側
路側帯)直線部分の始まりが見えてからアクセルを開けていきます。

この辺からですね。(下図)
(慣れてくれば、徐々にアクセル開けるタイミングが早くなります。)


ここから開けると、もうアクセル戻す必要がないのであとは加速のみなので
スムーズですよ。

で、シフトアップはクラッチなしでやる・・・と。(笑)

この方法が、一番怖くなく、安全にスムーズに早くワインディングを楽しめる
方法になります!(・∀・)


以上が基本的な動作です。



左180度コーナー

次はヘアピンですが、基本的には左90度と同じですが、コーナーの廻り具合
が異なるため減速時間が長いことと、バンクした時間が長くラインの微調整が
必要なことです。

同じように早めのブレーキング。


倒しこみながらブレーキをリリース。(下図)


リヤブレーキで速度調整しながらコーナーの回りこみ具合をチェックします。

ここでは、思いっきり(といっても程度ものですが・・・)イン側に顔を向け
ていた方がコーナーのイン側につけます。

初めての道では、どれだけ回りこんでいるか判りにくいので、車速が落ちて
いるならパーシャルで待ちでもいいです。

小技としては、リヤブレーキかけながら若干の加速状態にする方法もあり
ます。

ただここで加速すると、確実にはらんで危険になりますのでご注意。

コーナーリングを楽しんで、出口がみえたここからアクセルオープン!


気持ちよく加速しましょう♪


右90度コーナー

右コーナーで危険なことは、タイヤはセンターラインを超えていないが体が
はみ出ていることですね。

対向車に10トントラックが来たら一発アウトですよ〜

ですので、倒しこみのタメは右コーナーの時より多くとるつもりで走って
ください。


もしくは、ミドルミドルミドルのラインを走るかですね。

イン側の見通しがいいため、早くバンクさせてしまいがちですがタメます。

しかも右コーナーの場合、アウト側に寄れてない方が非常に多いです。

ただ注意点は、右コーナーアウト側は、砂やゴミなどがあることが多いので
確認してくださいね。

左コーナーと同じようにクリッピングポイントを探します。


右コーナーの場合は、センターラインの頂点越しの左側路側帯の曲がり具合を
チェックしてアクセルを開けるポイントを探します。

これくらいの景色になったら(下図)、アクセルパーシャルにして・・・


この辺くらいではワイドオープンでもOKでしょう!




右180度コーナー

さて右のヘアピンですが、このヘアピンの場合センターにポールが立って
います。(下図)


 
こういう障害物があると走りにくいんですよね〜。

こんなときは、コーナーの出口側を見るとインに寄りすぎたりするので、
少し手前を見るようにしてバイクの曲がり具合を調整します。

いつものようにブレーキング。

タメて倒しこみ。

気分的にポールがあっていやなので、直線で減速を終わらせて、アクセルで
調整しながらコーナーリングの方が安心でしょう。

ただアクセルは、戻さない程度に開けていくのがコツですよ!

 

もしスピード調整したい場合は、アクセル戻すよりそのままリヤブレーキ
踏んだ方が挙動が乱れず運転しやすいです。

間違ってもフロントブレーキを使わないように・・・^^;;;

コーナーを回っていって、このような景色になったらアクセルを開けて
いきます。



こういう運転をするとストレスなくスムーズに走れますよ〜♪^^


左右のS字コーナー

あとは複合コーナーですね。

基本は、出口側のストレートが長い方のライン取りを優先します。

この画像の場合、手前の左コーナーは、インインミドルくらいで走り、
出口側の右コーナーはミドルインアウトというラインですね。



慣れるまでは、左コーナーインインイン、右コーナーアウトインアウトの
つもりで走ったらちょうどいいくらいになります。

ちょっと飛ばして、左のコーナリング中



出口が見えてきましたが、アクセル開けるのをワンテンポ待って開けます。

これでインインインで立ち上がれます。

あ、ここでよくやる失敗は、アクセルはワンテンポ遅く開けてるのに、
バイクだけ起こしてしまうのでインインミドルになってしまうことです。

アクセルをワンテンポ待ちながらも、インベタで走るように目線を向ける
のがコツですよ!

さてミドルで立ち上がり、次の右コーナーへ。



ミドルで入るので、タメも多めにとります。

左車線のセンターをトレースするように、ゆっくりと倒しこんでいきます。

目線は出口をチェックしながらも、手前目を見たほうが早くインに着かなく
なりますよ。
出口の先を見すぎると、早くイン側に入ってしまうので、これを避けるために
徐々に出口の先を見るように目線の移行が大事になってきます。




センターラインから体がはみ出ないようにクリップをとり、出口に備えます。


コーナーアウト側のガードレール等の曲がりこみ具合から、出口を予想し
パーシャルにもっていきます。



これくらいの景色になったら、徐々にアクセル開です。
あとはスムーズに加速でOK!